北米検査システム
重要なポイントは、カナダの住宅が「消費者の立場」で作られており、
住宅に関する建築基準法が「消費者が安心して住めるよう」検査が厳しいことである。
確認申請の時点で、施主は全工事の約1%の金額を市に納めるようになっており、
その費用は検査の1部にまわる。余談となるが、カナダから学びたいものの1つに、
カナダは市民自らの手で変えていこうと言う姿勢が強く感じられる。
これらの優れた機能を備えた住宅が、カナダの消費者から支持を受けるその大きな要因は、
1人1人の施主の期待に添うよう、各工程で入念な検査がなされているからである。
その反面、1つの輸入住宅 を欠陥なく日本のお客様に満足してもらう事は、
これ迄の経験から至難の技だと言っても過言ではないだろう。
ここ北米大陸は、24時間近く想像も及ばない、マイナス40度以上もの暗黒の世界が2ヶ月近く続く。
北極から(カナダ、ニューベックの街、北海に面する人口約3000人の街。)40度を越す灼熱のメキシコボーダー、
そしてカナダ北太平洋側にある、230日近く太陽を見る事も無い風雨にさらされ過酷な地域まで。
しかし、これらいずれの地域も、家の窓を数ヶ月も開けることなく,快適な生活が約束されているのである。
これまで長年、カナダにおける建築に携わって来た経験から言えるが、カナダでは、少なく見積っても
15〜20回の検査をパスしなければならない。地下や1〜2階、ドライブウェーも含む温水暖房設備、
数十回にもおよぶコンクリート打工事の検査を入れると40回以上にもなる。
すなわち、毎日のように検査が続くのである。検査カードが「NO」だと、「YES」になるまで(当然だが、
完璧に修復しなければならない。)工事を進めることは出来ない。
カナダの2x4住宅で、暖房設備か暖炉の無い建築物は、住宅として許可も出ないし、当然売買もできない。
また、質の差こそあるが、24時間換気システム方式が、システムとして正確に働き*魔法瓶(高気密住宅)
としての住まいを快適にしてくれる。これらの機能を備えることのない、日本で「輸入住宅 」と呼ばれる家々には、
大きな問題が残されており、その問題は未だに山積みのままである。上記の機能がなければ、室内空気が
健康に影響を及ぼすのは当然である。また、これらのシステムが無ければ、冷暖房などのエネルギーを
大量に使用することになり、国全体ともなると省エネルギーに対する大きな問題(地球全体の問題である)
にもなる。それらの責任は北米では、まず行政が率先となるが、日本では消費者自らが
耐えなければならない現状となっているのである。
*注意:上記「魔法瓶」とは、玄関ドアを開けると家中の空気が動くほど、北米の住宅は高気密である、
と言うことを表している。その工法技術とは、正確に企画された構造体に企画品のインスレーションが
狂いなく収まり、その上に0.6ミリのポーリーをオーバラップして張り、その継ぎ目をテープでシールする。
又、電気スイッチ、その他の開口部のいかなる隙間もテープでシールし、2x4住宅などの間柱とポーリーの間を
コーキングでさらにシールし、更にその上にプラースターボード等の仕上げ材を張ることである。
1年中室内の温度差が殆ど無い点も、北米住宅の大きな特徴である。名古屋でのプロジェクトを例に取ると、
資材もカナダから送り、私自身も1年ほど事務所として使ってみたが、本場カナダの住み心地と全く同じであったし、
健康に対する不安も無く、日本建築のプロが指摘する輸入住宅 の基本性能の問題(結露,腐り、ダニ、カビ)は
24時間換気機能が働いていることで、住まいとしての性能として十分であると確信している。
これまで、このプロジェクトをモデルハウスとして多くの専門家(企業)に解放したことから、十分な確信を持って
答えることができる。
*注意:北米カナダの住宅は室内温度は1年中を通じ25度前後で、天井、床の温度差は殆ど無い。
(玄関、洗面所、風呂場等。)カナダにある当社の事務所には、25年物のコーヒーの木、
ブーゲンビリアが常に花を咲かせている。
これらの条件を備えた北米式住宅生産システムを、私は「本物住宅システム」と理解し、
「21世紀のグローバルスタンダード」として皆様にお勧めしたいのである。
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