北米 【住まい】 と 【文化】
A. 人と住まい: 人は当然広い部屋に住むと心も広くなる様である。
北米の住宅デザインもプライベートを重要視する割には、日本のようにステイタスとしての気配りの住宅よりも、
居間やダイニング、キッチン等をオープン化し広い共用としての家族の為の空間を好み、何よりも家族がくつろげる
共用目的に設計するのが一般的考えの様である。特に現代のように核家族の構成なら、なおさらであろう。コストも安くつく。
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B. 住まいと環境: ここバンクーバーの街も周辺都市からかなり離れ、
東は次の都市まで1000キロ以上の距離にある。西は太平洋を隔て、さらに北に登れば北極まで大自然が続く。
僅かに南に下れば国境を越え次のアメリカの街まで300キロの距離がある。
又、これからの人々は一生同じ住まいに定着するよりも合理的理由により、例えば仕事の関係、子供の教育を最優先した環境を求めて
平均して5年に1度の割合で移り住む。これがここ半世紀あまり北米の平均的考えのようである。東から西に、北から南にと移り住む。
C. 住宅価格: 北米でも、人々は少し街から離れてもやはり低価格で、
むしろ「静かな郊外」に土地を求めて落ち着く。この街でも建築基準法も海抜400メートル辺り迄開発を緩めていて、
住宅地として許可が下りる。勿論、消火機能の範囲以内での距離が前提であり、又、冬季に備えスノーラインから上では、
各住宅にスプリンクラーシステムを備えれば許可が下りる。日本だと未だに前国土の約70%は山間部だとも聞いている。
低価な傾斜地だし、景色も1人1人があり、プライベートが可能になる。子供達もスクールバスで安全に通学することができる。
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D. 家族と住まい: 「主婦と住まい」北米でも、主に家庭を預かる主婦と家族の関係に付いて述べれば、子供との関係、
主婦と買い物、ガレージとキッチン、来客と家族の関係を考慮しデザインする。だが、それよりも毎日の家族団欒の共通の空間を
最優先する。その分2階はカーペット敷きで、それぞれプライベートな時間を維持できる。
E. 家族とレジャー: 北米では殆どの場合如何なる狭い土地でも前と裏に庭があり、
そこには芝生や花壇が見られる。家族も毎日でなくとも日頃から花の手入れや散歩もできる。週末になれば芝生を刈り、
そこでは季節毎の花の植え変えの楽しみもある。秋には冬に備え雨樋や屋根の掃除も無視出来ない。
そして3〜4年に一度は気分転換に室内のペイント塗りも家族で行い、
5年で移り住む計算だと資産価値としての得策でも有り得る。ここに家族とレジャーの思想と資産造りのシステムが伺え定着している。
手入れをすればするほど資産価値が上がる喜びがここにある。
F. 検査と消費者:
北米式住宅生産システム最大の特徴は、最大限簡略化され統一化された施工技術システムにある。
だが素人から企業のプロまで最低の時間で誰にでも解り安い工法にある。すなわち工事工程も誰が携わろうと殆ど同じ工程に近くなる。
すなわち誰が建てても問題が最小でそれゆえ何よりも消費者が安心して購入可能なのである。
それにはまず10回以上に及ぶ厳しい検査が優先する。
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G. 住宅システム: ここ北米の住宅システムに関し解り安く概略を述べれば、
「住まい」として万国の人々が親しめる「住まいの基本思想」とデザインのチャ―ミング性に特徴が見られる。
まず、法による規制と厳しい住まいとしての根本的検査の理念、基準化された契約、単純だが最大限統一され、
誰でも取り付き安い施工技術。さらに最大限基準化された建築資材と、流通システム。
また、不動産システムとこれらの各システムが統一されていて、しかも誰でも理解しやすい点にある。
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H. 住宅価格とIT: 今後日本においては、これまでのように各企業の創造、
工夫以前でIT時代、即ちグローバルスタンダードを意識した企業戦略が重要ポイントとなると予想される。
これまでの様に各個人の思いのままに「こだわり」の住宅も他の者には価値がないのみか、資産価値が不透明になるのが当然と言える。
又、価格の面でもこれら住宅生産システムそのものをIT機能戦略に取り入れる事が当然必要と言えるのではないだろうか。
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